以下『Johnny’s DREAM IsLAND 2020→2025 ~大好きなこの街から~』なにわ男子単独公演・8月18-19日公演のセットリストとライブレポートです。
セトリ順を追ってのレポートとなってはおりますが、まとめて書いている楽曲もございます。また、敬称等は省略させて頂いておりますのでご了承ください。
なにわ男子ドリアイ・セットリスト
1.ダイヤモンドスマイル
2.なにわLucky boy!!
3.アオハル -With U With Me-
4.僕空 ~足跡のない未来~
5.Seven Stars
6.BANG!BANG!バカンス!
7.Ho!サマー
8.Summer Splash!
9.ファンファーレ!
10.夏疾風
MC コーナー(なにわとカレカノ)
11.FireBird
Jr.コーナー
12.明日に向かって
13.勇気100%
14.Shall we…?
15.KAGUYA
16.2Faced
17.weeeek
18.ハダシの未来
19.soda pop Love
アンコール
20.関西アイランド
ライブレポート
関西出身のジャニーズ事務所タレントで開催される『Johnny’s DREAM IsLAND 2020→2025 ~大好きなこの街から~』(以下、ドリアイ)。
7月28日「なにわの日」に万博記念公園で行われた総勢70名の関西ジャニーズ大集合公演から始まり約一か月に渡って配信予定のこのイベント、
8月上旬のデビュー組公演から後輩たちにたすきが繋がれ、気付けばすでにスケジュールも後半戦。
Lilかんさい率いるフレッシュなメンバーたちの公演を終え、待っていたのは関西期待の若頭、なにわ男子の単独公演だ。
飛ぶ鳥を落とす勢いでファンを増やし、ネクストブレイクとして各所から注目される等、今後大注目間違いなしの彼らのライブでは、
これまでの関西ジャニーズのイメージさえも大きく変えるような演出に目を見張った。
ゼロディスタンスデートを掲げたOP映像は、本当になにわ男子のメンバーと一緒に出掛けているような一幕ばかりだ。
キラキラとした彼らのイメージにピタリとハマるロマンティックなシーンの数々に胸が高鳴る。
約1時間の配信ライブのためとは思えない程に作りこまれた映像にも、序盤からワクワクが止まらない。
OP直後の一曲目がグループの人気定番曲「ダイヤモンドスマイル」だったのも、より一層高揚感を強くさせた。
新登場の黄色の衣装に身を包んだ彼らはまさに王道アイドルの輝きに溢れている。
オリジナル楽曲の「なにわLucky boy!!」、「アオハル -With U With Me-」、「僕空~足跡のない未来~」を続けて披露するも、その魅せ方はこれまでよりも格段にパワーアップしており、全く迷いがない。
爽やかな楽曲たちのメドレーを生歌唱もありながらのピッタリと綺麗に揃ったダンスで見せつけ、パフォーマンスも文句なしだ。
ここで持ち歌の数々に加え、メンバーラップの「Seven Stars」を歌唱。
それぞれの個性が上手く歌詞に表現されているこの楽曲で、開演直後の盛り上がりに、一気に拍車をかける。
いつの間にか衣装はアロハ、背景にはひまわり畑のパネルが出現し、舞台上は夏らしさ全開に。
ビーチベットに浮き輪、サングラスも登場し全力で夏を楽しむメドレーが始まった。
ただ楽しむだけでなく「BANG!BANG!バカンス!」では尊敬する中居正広のパートを大橋和也が歌うなど、わかる人にはわかるような胸が熱くなる瞬間も見られ、ジャニーズらしい粋な演出も忘れない。
「Ho!サマー」で水鉄砲で撃たれるという斬新なファンサも楽しみつつ「Summer Splash!」「ファンファーレ!」「夏疾風」といった爽快感のある夏の楽曲をこれでもかという程に堪能できた。
MCタイムにも、OP映像から象徴的だった今回の胸キュンモードは全開。
Twitterにて「#なにわとカレカノ」のハッシュタグを用いファンから募集した、メンバーに演じてほしいシチュエーションをここで実行。
所々笑えるような決まりきらない回もありつつ、ドキドキたっぷりの台詞満載で画面越しのファンをときめかせる。
カレカノ企画の後に待っていたのは、関西Jr.シャッフルコーナー。
関西ジャニーズJrの他のグループの持ち歌を歌い合うこのコーナーは、先日の若手関西ジャニーズの公演内のLilかんさいから始まった。
どのグループがどの楽曲をカバーするのか、それぞれのファンの予想合戦も止まらない。
期待を胸に待ち焦がれた瞬間。なにわ男子は真っ赤に輝く衣装を身にまとい、Aぇ!groupの「FireBird」を彼ららしく披露した。
メンバーの人数構成や歌い方によって大きく変化が見えるこのコーナーは、聴き馴染みのある楽曲たちのこれまでとは違った魅力が発見できる貴重な時間だ。
燃えるようなパフォーマンスの後には、ちびっこJr.たちの可愛さ溢れるコーナーが続く。
「明日に向かって」、「勇気100%」といったジャニーズJr.の定番ソングを元気いっぱいで届けた。
そして、曲が終わると場内の雰囲気は一転。舞台上にはシルバーと黒の衣装で揃ったクールなメンバーの姿が。
和楽器の音が印象的なイントロが流れ、始まったのは新曲の「Shall we…?」。
歌詞の中に和をモチーフとするようなフレーズが見られたこの歌は、今までのなにわ男子のオリジナル曲ともまた違った個性的な一曲だ。ジャニーズお得意のトンチキとも取れる歌詞も気になる。
和風な空気を引き継ぎ歌った「KAGUYA」でも、傘や桜、花吹雪も用い最大限に楽曲の世界観を表現。これまで彼らのパフォーマンスではあまり見ることの無かった新しい魅力を見せていた。
大人モードな「2Faced」ではダンスのキレもパワーアップし、以前にも増して楽曲のクールさが際立つように。
そんなスタイリッシュな楽曲続きでも、ボルテージは上がりっぱなしだ。その熱量は留まることなく、勢いにラストスパートをかける。
「weeeek」、「ハダシの未来」と盛り上がること間違いなしなカバー楽曲で明るさとおちゃめさは全開。
「なにわの日」公演以降、どの公演にも姿がみられたメンバーの似顔絵を模したぬいぐるみたちが今回もまた登場し、パフォーマンスにほんのり華を添える。
最年少・長尾謙杜が最後の挨拶を行い、紹介された次の楽曲がまたも新曲という嬉しいサプライズも、ここへきて追加でやってきた。
ファンへのプレゼント「soda pop Love」は大西流星の歌い出しから始まるとびきりキュートな一曲。
キャッチ―なフレーズと振り付けで、癖になること間違いなしだ。
オレンジ色の衣装と合わせて、見ていて元気になれる程画面上には輝きが溢れている。
一度ステージを後にした後、似てるかどうかそのクオリティは怪しいものの特徴を上手く捉えたモノマネで、先輩をいじり倒しながら賑やかにアンコールへ向かう。
そんなラストに歌うは、関西ジャニーズ定番の「関西アイランド」。
バックに付いていた関西ジャニーズJr.とともに全力で楽しむ姿を最後に、1時間15分程の公演を駆け抜けた。
MC内の「なにわとカレカノ」や「#なにわへ届け」で公演の感想も募集する等、ファンとの双方向コミュニケーションを意識する姿が多く見られた今回の配信。
はじまりから終わりまで、みんなの憧れるようないわゆる王道アイドル像をまっすぐ突き進む演出をふんだんに盛り込んでいた今回のなにわ男子のライブは
これまで関西ジャニーズが積極的には取り組んでこなかったジャンルを、魅力の一つとして新たに定着させようとするための第一歩のようにも思えた。
さらに、全国区のドラマ出演経験のあるメンバーも多く、活動拠点である関西地方以外のファンも多く抱えていることが推測できる彼らの人気を考えると、
アレルギーの少なく、みんなが知っているメジャーな先輩の楽曲をセットリストに多く取り入れたのは今の彼らの状況にピッタリな選曲だと言える。
関西ジャニーズ。それは裏を返すと、彼らのチャームポイントである関西弁や、癖の強い楽曲、お笑いパートという強みを使って間を持たせたり、場合によってはそれを使って逃げたりすることさえできる、万能なアイテムでもある。
しかし、この度のライブの内容はその真逆。
本来彼らの活動する環境が最も得意とするその手を、今回は強く活かすことはしなかったのだ。
そう考えると、これまで強みとして使ってきた関西ジャニーズJr.の切り札を出来る限り封印し、王道のアイドル像を見せ切った今回なにわ男子の公演は、関西ジャニーズ内の大きな挑戦ともいえるのではないか。
あえて関西という色を強く打ち出すことは無くとも、間違いなく彼らはその土地で育ち、活躍している関西ジャニーズJr.だ。
そして、良くも悪くも、関西という下地やイメージが十分に出来上がりすぎているその中で、新しい道のりを切り開こうとしているのが今のなにわ男子なのではないだろうか。
とすれば、こんなにも難しいことはない。
今回のライブの選曲は、多くのファンにとって今までと比べ斬新に映ったようで、否定的な感情を持ってしまった人も少なくなかったようだ。
しかし彼ら自身も、私たちの世界も、時間は前にしか進めない。
ならば、今回のライブをマイナスに捉え過去を懐かしむだけではなく、この挑戦を後押しし盛り上げようとした方が、配信イベントもファンの活動も楽しむことができるのではないか。
どうか、未開の道の入口に立つ彼らの未来が明るいものでありますように。
そんな応援の気持ちを込めて、なにわへ届け。
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